ちば子ども若者アフターケアネットワーク事業キックオフシンポジウム開催のお知らせ
2021.08.03
お知らせ
先日ご紹介したちば子ども若者アフターケアネットワーク事業の一環として事業開始を記念したキックオフシンポジウムを開催します。
私たちは千葉県内の児童養護施設や中核地域生活支援センターをはじめ、アフターケア事業所、障害福祉、若者支援、就労支援、医療、司法、当事者活動団体等の多分野にわたる子ども・若者支援者有志の団体です。この度、『社会的養育』経験ある若者へのアフターケアを目的としたネットワーク事業を始めることになりました。
虐待や貧困、養育困難等の様々な理由から児童養護施設や里親家庭等の『社会的養育』を受けてきた若者たちがいます。彼ら彼女らは社会的養育が終了した『その後』も様々な困難に直面することがあり、そうした困難に対するサポートも十分とはいい難い状況にあります。
私たちもこれまでそれぞれの現場において児童養護施設、里親家庭、児童自立支援施設、児童心理治療施設、障害児施設、自立援助ホーム、子どもシェルター等の『社会的養育』を経験した若者と関わり、その声を聞いてきました。彼ら彼女らのニーズは様々ですがそうしたニーズに対応したアフターケアの偏り、脆弱さを常に感じていました。
また、本来であれば子ども時代に何らかの『社会的養育』としてのサポートが必要でありながらその機会もないまま生きてきた若者と出会うこともあります。彼ら彼女らの声はより社会に届きにくく、そのニーズに対応したアフターケアはより限られています。
これまで様々な支援者がこうした若者のアフターケアに取り組んできましたが、アフターケアに関する公的保障は不十分であり、多くは支援者の持ち出しや抱え込みにより支えられています。そしてそうした窮状にある支援者の声もまた社会に届きにくいのが実情です。
私たちは若者たちの声が大事にされ、千葉県内のどの地域、どの支援機関に頼っても標準的なアフターケアが受けられる、そのような地域社会の実現を目指します。また、若者だけでなくそうした若者を支える支援者達もまたその声が大事にされ、互いに支え合っていくような持続可能性あるネットワークの構築を目指します。
9月11日に事業開始を記念したキックオフシンポジウムを開催します。社会的養育経験ある若者へのアフターケアに関心ある方、千葉県内で若者へのアフターケアに関する取組を既に行われている方、これから始めてみたいと思われている方、社会的養育を経験した子ども・若者の皆さん、是非ご参加ください!
申込 申込フォーム(https://forms.gle/PRaCRkt8GbFHmx8K7)からお申込下さい。
日時 2021年9月11日(土)14:00〜16:30(予定)
場所 オンライン開催 ※緊急事態宣言延長の状況を考慮して全面オンライン開催に変更となりました。
参加費 無料
・基調講演『社会的養育経験者全国調査から考えること』
特定非営利活動法人IFCAユースチームからの報告
・実践報告『千葉県のアフターケア関係団体によるこれまでの取組』
児童養護施設の取組
中核地域生活支援センターの取組
ちば子ども若者ネットワークの取組
・事業説明
ちば子ども若者アフターケアネットワーク事業とは
・パネルディスカッション
みんなで千葉のアフターケアのこれからについて語り合おう!
今後、シンポジウムの詳細情報について順次公開していきたいと思います。